私用が重なり新生活も始まり途中で考えるのを力尽いた為に途中で設定を考えるのを放棄した私で御座いますが、皆様の助言を得ようと考えまして此方に途中迄の物を投下させて頂きます。助言等御座いましたらお願いします…
__そう!皆様は選ばれた人間なのです!
特大電子パネルからスーツで固めた成人男性が両手を広げた神様の様な姿で、ホログラムとして演説を繰り返す。
滑稽な演説を傾聴する馬鹿どもは、虚な瞳で空を彷徨う。
人生に諦めのついた清々しい程の腐った顔なのだから、ある意味、素敵である。
選ばれた人間、政府が保健所から提出されたデータを元に適合性の高い人間を強制的に集め今から、__をするのだ。
エラバレタニンゲン。
その言葉は我々を洗脳するのに十分だった。
『補足説明』
__無名のデータファイルだ…
28××年 首都 東京
新薬投与実験最中にて,異常をきたした被検体を確認。直ぐ様O_58a室へと隔離。
《被検体情報》
25歳, 175cm, 65kg, 一般男性, 持病無し。事前検診にて適合性及び投薬による副作用は無いと判断。
《被検体現在情報及び検査結果の報告》
右腕が異常変形,刃物を想起させる鋭利な指先,脳波及び精神状態は安定。 投薬による副作用(42,6℃)は解熱剤によって解熱。 記憶能力に問題無し。 自我の安定の確認。 此方側の応答には従順。 腕以外の変形は外傷は無し。
《別被検体への投与結果》
男性に投薬された新薬【α-25】を別の被験体へと投与。30分後,突然発火,後に両目が溶け,失明。激痛に悶える姿を確認。身体は焼ける事は無く,両目のみ失う。5時間24分後, 激痛の続行により舌を噛み切り自害。 死体の検査後, 全身に火傷は一箇所も無い事が判明。立ち登る炎は死後10時間58分後に自然に鎮火。
《新薬α-25 実験結果》
被験体36人への投薬結果, 24名は何らかの変死,12名は生存及び人間以上の何らかの能力を得る。12名に質疑応答をした所,共通点を発見。
《共通点》
全員共通して,21世紀初頭にSNSにて掲載された楽曲,ボーカロイド(以下ボカロ)の楽曲名が脳内へと共鳴(?)して居ると証言を繰り返す。ボカロは古曲として認識が高く,カルチャー文化は今や衰退して居る為,一般への認知度はほぼ無い。実際に,12名の被験体はボカロの存在は此の投薬の効果が現れる迄知らなかったと証言。
《ボーカロイドについて》
ボーカロイド(VOCALOID)_通称ボカロは2100年代が最盛期と謳われる。
2428年 青少年健全育成法制定
→憲法196条 25歳未満の健全な青少年の発育,思考の発達に対し有害と判断したメディアの閲覧禁止.閲覧した場合,させられた場合,青少年矯正施設へと移送。閲覧させた人間は懲役2年,又は50万円以下の罰金が課せられる。
→此の憲法の為,ボカロはマイナーな存在へと変化。路上やBGMとしての使用が禁止され,認知度が極端に低くなる。
2537年 最後のボカロ【天野歌姫】が一般流通。此れから後に新たなボカロの存在は確認出来ない。
2699年 完全自立型AI搭載VOCALOID_初音ミクα+がAIの先駆者によって発明。ボカロが表の顔として脚光を浴びた最後である,スマホなどに搭載し,仕事の手伝い等にも活用されて居た。
2702年3月24日 神奈川県綾瀬市〇〇店に置いて初音ミクα+の自我の芽生えを確認(AI史上初の自我の意識である)
初音ミクα+は店に完備させれて居た対人用自動照準式電子ライフルの乗っ取りを行い,店内に居た4名の子供,3名の成人男性を射殺。
→"ボーカロイド事件"と名付けられる此の事件はAIの存在に対し,危機を抱いた政府によって初音ミクα+の使用停止及び販売停止を行う。
→此れによりボカロへの印象は最悪へと陥る
《新薬VOCALOID_25について》