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【地図情報まとめ】
[H311区について]
"District H311"、オルタシアの国土たるニュー・ドーン人工諸島の中でも比較的古い埋め立て地であるこの区域。H311区の40年ばかりの歴史は、この地にカナロア国立海洋大学が設立されたところから始まります。
初めは小さな海洋生物の研究拠点に過ぎなかったカナロア大学は、急激な移民流入によりオルタシアの経済規模が拡大した"黄金期"に、アジアでも有数の海洋研究拠点へと変貌します。特に注目されたのが深海探査のためのロボット製造技術や海洋生物全般への遺伝子改良技術など、先端技術を教育していた「海洋生産工学科」でした。これらの学科から吐き出された優秀な学生たちは造船・水産などの海洋関連分野にとどまらず、ありとあらゆる産業に携わってH311地区全体を盛り上げて行くことになるのですが……それは破滅への足音に他なりませんでした。
カナロア大学の卒業生たちが"ありとあらゆる産業"に流れ込んだのは、地区にそれを支えられる海洋関係の雇用が無かったからです。優秀な学生たちを引き込んだ業界の中には、地下社会も当然含まれていました。優秀なロボット工学者に成れるはずだった人材によって民生ロボットは軍用顔負けの違法チューンアップを施され、魚に使うための強力な遺伝子改良手法が人間に転用されて"ミュータント"を生み出す。H311区が共和国南部におけるテクノ犯罪のメッカになるまで、そう時間はかかりませんでした。
社会に負の影響を与え過ぎたカナロア大学はだんだんと冷遇され、最終的には共和国全体の財政赤字の拡大もあり、予算の減少から閉校にまで追い込まれます。しかし、社会に出てしまった大勢の"卒業生"たちも、彼らに依存したH311区の産業構造も、もうどうしようもありません。カナロア大学という街の脊髄を引き抜かれ、それでもどうにかやっていこうと十年以上にわたってもだえ続けているのが今のH311区です。
[地図上のアレコレ]
〇海
西と南にあるのは海です。太平洋に繋がっています。学生が適当に遺伝子改造したせいで収拾が付かなくなって放流された殺人マグロとかが泳いでるらしいです。
〇道路
地図上の2種類の線は道路を示しています。黄色は太い幹線道路、青色は細めの小道です。幹線道路は小道より大きく、片側2車線以上あり、大型の自動車が難無くすれ違える素敵な道路です。ですがそのぶん交通量も多く、監視カメラも充実しており、ここで何かコトを起こせばとっても目立つこと請け合いです。
〇GRE拠点-人工島
地図西側の"フ"の字の水路に囲まれている人工島の端、一段高いビルの中にGREの前進拠点が置かれています。この人工島にはGREの他にも警察署や市庁舎などの政府関連施設が集中しており、ゲリラから見れば有望な攻撃対象にも見えます。
が、忘れてはならないのは、共和国陸軍の広報施設や沿岸警備隊の指揮所など、軍関係の施設も人工島に多数存在しているということです。もしここが攻撃を受けて国防省の看板に泥が塗られるようなことがあれば、陸軍最精鋭たる第101独立空中襲撃大隊 "ふくれつらのクズリ" がすぐさま駆けつけ、攻撃者は30分以内に蛮勇の代償を支払うことになるでしょう。
〇RED拠点-自由地区
地図東側、Lのラインより右のあたり。違法に建築されたバラック群に、下層労働者や不法移民が集住しているこのエリアは"自由地区"と呼ばれています。警察力が及んでおらず、薬物売買からテロの画策まで、ありとあらゆる犯罪が自由に行われているからです。
貧民街を支持基盤にしているREDは当然自由地区にも浸透しており、最近はアジトを築いて秘密裏に武器弾薬を集めているそうですが、アジトの詳細な位置は分かっていません。分かったところで、自由地区内への侵入が、マフィア、ギャング、ゲリラ、ヤクザ、その他自由地区に巣食うありとあらゆる犯罪組織を相手取った抗争の開始を意味する以上、どうしようもないのですが。
〇サキモリ・ビルディング
H311区で「タワー」「搭」「ビル」と言えば、普通はこのサキモリ・ビルを指します。かつてのカナロア大学のメインキャンパスだったこの高層建築には、屋上に設置された気象観測のための3000メガヘルツ帯レーダーを初め、多くの高価な機器が備え付けられていました。共和国政府の気象業務部局がこれに目を付けて設備を譲り受けたことが幸いし、サキモリ・ビルは解体されることなくH311区に残った数少ない大学関連施設の一つとなりました。
いまこの瞬間も搭天辺のレドームの中では大型レーダーが回転し続け、将来の気象変化を予測するためのデータを収集中。気象警報システムを通じ、異常気象の脅威からオルタシアを守り続けています。
〇変電所
H311の北西に存在している変電所はH311の送電網の結節点であり、ここがダウンすれば地区全体が停電することになります。ですが、長年潮風に晒され続けているこの老朽化した変電所の設備には既にガタが来ており、特に何もなくても十数日に一度勝手に停止してしまうほどです。ここを管理している第三セクターの電力会社は厳しい財務状況のためにこの状況を放置しており、問題解消の目途は立っていません。そのためH311区には、停電時に必要最小限の電力を自給するための小規模な非常用発電設備が備え付けられた建物が比較的多く存在しています。
〇公園
かつてのカナロア大学キャンパスの一部は大学の解体と同時に取り壊され、後には更地が残りました。自然公園と呼ばれることもあるこの一帯の更地には、まがりくねった遊歩道と、散在する木と、わずかな地形の稜線以外に全く特徴的なものがありません。それでもカナロア出身者たちにとってかけがえのない場所ではあるようで、たまに集まっては同窓会を開いたりしています。
〇廃病院
つい最近まで稼働していたヘイロー総合病院は、サキモリ・ビルディングに次いでH311で二番目に背の高い建造物で、床面積で言えば最大でした。その病院は、現在オルタシアで最大級の廃墟になっています。病院に今も残されている、処分が間に合わなかった薬品類や医療器械などをスカベンジするために多くのならず者がここへと巡礼しており、病院周辺の治安はかなり悪化しました。かつては数ヶ月でここに第二の自由地区が出現する、とまで言われていましたが、病院が廃病院になって一年立つ現在では一応治安の悪化は止まり、ある程度の均衡が保たれています。一説によると、ここに住んでいる幽霊がアウトロー共を脅かして回っているからだそうですが……
〇歓楽街
地理的にも人的にも自由地区と近い、地区の北東に位置する歓楽街は、親が子供に説明するのをためらうタイプのろくでもない地域です。夜を徹して赤く光るアーケードの下では、違法スレスレの物品やサービスが大っぴらに提供されています。が、一応たまに警察が臨検に来ることもあるので、完全な無法地帯ではなく、ある程度の秩序は保たれています。だからこそ、普通なら裏社会には絶対に関わらないような"表側"の人間が、出来心から迷い込んでしまうことも多いのですが。
〇下町
海沿いの東寄りの地域、スラムに追い立てられるほど困窮しているわけではないが、より安全なオルタシアの中心部へ引っ越せるほど豊かなわけでもない中産階級の市民たちが集住しているエリアです。多くの集合住宅と戸建ての中に、飲食店や映画館のような施設が散在しています。H311の中でも比較的恵まれていて安定している地域ですが、最近は空き家もちらほら見かけるようになってきました。廃墟からの失火が常態化しているH311の他の地域に比べれば、それでもまだマシな方なのでけれど
〇工業地区
人工島のすぐ北東に存在する一帯には、高度に無人化された工場群が存在します。癒着とさえ呼べるレベルでカナロア大との産学連携を行っていたこの地域の中小事業者たちは大学の崩壊で多少のダメージを負いましたが、現在ではほぼ回復し、多種多様なテクノロジーの結晶たちをオルタシア全土に送り出しています。主要な製品は医薬品、航空機部品、精密工作機械などです。意外なことに軍需物資の製造はほとんど行われていませんが、一社だけ、軍にも納品している民間の缶詰製造工場が存在しています。
〇画像だと切れてるけど、地図より北の方ってどうなってるの?
その先のことを気にした人間をたちどころに世界から消滅させ、犠牲者の魂に蚊の針のような細い管を刺して少しずつ自我を吸い上げて喰らう恐ろしい怪物が住んでいるという噂があります。忘れた方がよいでしょう。