禰豆子ちゃんとお近付きになりたい部屋!
募集で来てくれた禰豆子ちゃんを待ってるよ!
時間がある時でいいからロル置いてってくれると嬉しい!
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禰豆子ちゃんとお近付きになりたい部屋!
募集で来てくれた禰豆子ちゃんを待ってるよ!
時間がある時でいいからロル置いてってくれると嬉しい!
( ごろん ごろん と転がってきたのは 、 一つの箱 。
ゆっくりと開かれたその箱を何も知らない人物が見ると 、
恐怖しか感じないであろう 。
しかし 、 彼にとっては喜ばしい出来事ではないだろうか。
開いた箱から出てきたのは 、彼の期待を裏切らなかった 。
黒髪の 、 小さい少女 。
その少女の桜色の瞳は 、 ゆっくりと部屋の中にいるであろう彼へと
向けられるであろう。 )
(がたがた、ごろん、隣室より聞こえる微かな物音に僅かに肩を揺らし、目蓋を上げる。寝惚け眼に霞む視界が捉える、箱状の物体に気付き、目を擦りながら体勢を整えた。どうやら座敷で転寝をしてしまっていたらしいことを自覚すると、痛む背筋を伸ばし、次第に醒めてゆく意識の中で箱から転がり出るひと影をみとめる。)
……ん、んんっ?(自ら転がってきたというのか、少し乱れているだろう髪の隙間から見える、淑やかに輝く瞳と目が合い、瞠目する。ばさばさと慌ただしく佇まいを治すと、おかしな表情でもしていないかと顔を抑えてから、「ね、ねずこちゃ……ひとり? 炭治郎は?」と寝起きに掠れた声を上げて。)
((改めて宜しくね!シチュエーションとか、なにか要望があったらこういう感じで教えてください!))
… ふん 、 ふん 。
( 寝起きで整っていない彼の容姿や声に動じる所か 表情一つ変えない少女は 、
更に人間から離れた生物なのであると 再認識させられるようで。
彼の問いに 只々 左右に首を振る少女 、 __ 否定 。
寝起きの彼でも分かるであろう意思表示 。
何時も共に過ごしている兄が傍に居ないとなると 、
少女も落ち着かない様子になるであろうが 、 今回は落ち着いている 。
恐らく 、 一人で鍛錬中であろう 。
箱から全身を出すと 、 小さな少女はよろつきながらも立ち上がりながら
両手を伸ばし 、 みるみる 身体が大きくなる 。
その変わっている体型は 、 何時もの元の身体へと姿を変わってしまった 。 )
(日ごろから二人で一人、と言えるほど共に居た存在が、たった一人で目の前に現れるものだから、動揺のあまり中途半端な挙動のまま静止してしまった。やんわりと首を振る仕草を茫然と眺めながら、漸く正常に動き始めた脳に突き動かされるまま、半ば乗り出していた姿勢を正坐に組み替える。疲労が溜まっていたからだろうが、格好の成っていない居眠りする姿を少女に見られ、何となくきまりの悪さを覚えて頬を掻いた。その間にするすると身の丈を変貌させた少女に見下ろされるがまま、やんわりと微笑む。)
退屈だったら、一緒にいる?……なんて。おもしろい話ができるかはわかんないけど、禰豆子ちゃんさえよければ………。
(禰豆子ちゃんを一人きりにするなんて、全く炭治郎は……だが今は良くやった! そんなことを心で考えているなど噯気にも出さず、柔和な声音を滑らせて。
( 無言で表情も一律のまま 、 彼を見下ろす彼女。
何時も彼から逃げ回ってばかりの少女だ 、
彼の誘い等受ける筈がないと誰もが思うであろうか 。
__ 然し、 今日の彼女は違った 。
彼の目の前に腰を下ろし 、 膝を小さく折りたたんで正座をした 。
大人しく彼の言うことを聞いた珍しい光景に驚かせる暇も与えず 、
桜色の綺麗な瞳を上げ 、 彼の瞳を真っ直ぐ捉える 。 )
……あ、あれっ?
(にこにこと愛想のいい微笑みを顔に添えたまま、少女の動きをじっと見守る。緩慢な動作で屈み込む際の、羽織りや美しい長髪の靡きに見惚れるまま眺めていれば、気が付けば少女は眼前に折り目正しく坐していて、目線もしっかりかち合っていた。動揺のあまり声が滑り出るが、次の瞬間溢れ出した。)
えっ!? ね、ねね、禰豆子ちゃん、俺と居てくれるの? 本当にッ!? ていうかすごくお行儀がいいね、偉いね! ……う、うっ(感情のままに喚き立てていたが、次第に濁流のような声も、彼女の視線に縫い止められていく。無垢な素直さが乗った不動の眼差しに追い立てられる。もぞもぞと足の上に乗せた拳で腿を捏ねると、やがて初心に染めた顔を俯かせ呟いた。)
……ゴメン、話そうと思ってたこと、吃驚して全部飛んじゃった……。俺って本当どうしようもないな、はは……(かと思えば今度は情けなく笑い、がっくりと肩を落とす。肝心なところで、と自己嫌悪に浸る始末で。
… ふん 。
( ゆっくりと双眸を閉じ 、 瞬きをする 。
その彼女のする仕草一つひとつは 儚げで 、 まるで 蝶 __ 。
我々を可愛がってくれる " 胡蝶しのぶ " を彷彿とさせるよう 。
彼女なりの真似事遊びのつもりなのであろう 。
その様な堅苦しい行動も長くは続かず 、
痺れを切らしたかの如く 、 両足を伸ばし 楽な体制へと戻る。
そんな最中 、 顔を上げると 何やら落ち込んだ様子の彼 。
真似事遊びを堪能していた彼女は 、 彼の言葉を半分以上聞き逃していたのだ。
それでも 、 彼の弱々しい笑みを見ると 彼女は下ろしていた手を伸ばした 。
" その顔は 、 苦手だ 。 "
泣き虫で 、 純粋で 、 大切な尊い存在 。
鬼へと姿を変えてもなお 、 頭の片隅にある 優しい記憶。
自分を姉だと慕ってくれる 彼らの存在を 。
鬼は 、 人である彼の頭を撫でた 。
金髪の髪を掬う様に 、指を髪の隙間へ通らせる 。
鬼を殺さんとばかりに日々鍛えている彼の頭を 、 優しい その手で 。 )
(少女が肩の力を抜いて、楽な姿勢になるのが見える。折り目正しい姿もまるで芍薬のようで素敵だったが、幼く年相応な仕草に少しだけ安堵の溜息を吐き出した。それに対して未だこちらは緊張して、石のように正坐したまま。まずは気分を落ち着かせるべく息を軽く吸った時、さして好きでもない自分の髪を滑るような感覚がして、喉が詰まった。
窺うように顔を上げると、少女の羽織りを纏った腕がこちらに真っ直ぐ伸びて、大層慈悲深そうに己を見ているではないか。その眼差しはとても他人に向けるような無関心なものではなく、慈しむような、ひどく優しいものだ。動揺のあまり喉から声にならない音が洩れ出た。自分の音が本当に煩すぎて少女の音がよく聞こえない。)
禰豆子ちゃん……な、なんで俺を、撫でてるの? あッ、もしかして俺の髪だらしなかった!? 寝起きだから! そういうことね!?(ばっと慌てふためきながら身を離すと、真っ赤な顔のまま自分の髪に手をやる。少女は長女だったと聞く。きっと面倒見が良かったんだろうな、と感心する想いを抱きながら、緩めた顔で少女の幼さの残る顔つきを見つめて。
( だらしないと言えば 、 だらしないのであろう 。
然し 、 彼女が抱いた感情はそんなものではなく 、
気付けば 手が動いていた 。 彼の頭を 、 撫でていた 。
それは長女故であるのかは 、 鬼へと化してしまった彼女には
到底理解できるような事ではない 。
只 、 彼女が " ただの鬼ではない " 事 、
彼女自身の記憶は完全に消えている訳ではない事は確実である 。
竹筒を咥えたままで言葉を発さない彼女が 彼の言葉に返事をすることはない。
それでも 、 彼女の仕草は彼への返事となろうか 。
__ 彼の髪に顔を近付け くんくん と鼻を鳴らして匂いを嗅いだのだ。 )
(自ら離れた筈なのに、どういう訳か二者の距離は埋まったまま。それどころか、徐々に狭まっているような感覚さえ覚える。ぼんやりと自分の頭に手を添えたまま、惚けた彼はただ少女の動きを見守ることしかできない。発火したような頭とわななく唇が動乱の感情を物語っていた。けれど、相変わらず目立つ髪の上を滑る繊細な指先の動きが心地良くて、絆されてしまいそうになる。)
あの、ねずこちゃ、……っ。(しかし降って湧いた感情は、思い掛けぬ少女の行動に打ち止めされる。己の怠惰に跳ね回った髪におもむろに寄せられた顔が、僅かに鼻をひくつかせたことを自覚すると、その瞬間呼吸が止まった。驚くほどに感覚は冴えていて、いっそ恥ずかしいほど彼女の呼気が聴こえてくる。鳴らされた鼻も、枷を咥えた口元からさえ。すっかり正坐を崩され、半ば身を引いた体勢だった彼は、停止した脳の中で、無意識のうち手を伸ばした。造形の整った、雪のように白み、優しく色づく頬に向かって。綺麗で、愛おしく、距離が近いと心にまで響いてくるような音に誘われるように。
( 彼の匂いは 、 お香の香りがする訳でも無く 、
着飾った香りは全くしない 。
それでも 、 優しく 落ち着く様な 陽の香り 。
彼女が当分嗅ぐ事の無かったであろう 懐かしい香り 。
双眸を瞑り 、 彼の髪に鼻先を埋めて摺り寄るその仕草は 、
まるで 陽の光を浴びたお布団に顔を埋める子どもの様で 。
そんな最中 、 名を呼ばれると動きを止め 彼の顔を見ようと
身体を離そうとした 。
__ 彼の手が 、 自分の頬に触れる迄は 。
じんわり と頬に伝わる彼の温もり 。
頬に触れたその手は 、 ボロボロでも温かく 優しい兄の手に
どこか似ていて 。
頬に触れられようとも離れることなく 、
彼の手を両手で優しく握り 、 応える様に頬擦りをした。
何時ぞやに 兄の手にした様に 甘える仕草を 。 )
(ところどころ皮が剥げて、手肉刺だらけの掌はお世辞にも綺麗とは云えないのに、構わず頬を摺り寄せる少女のさまを巧く捉えることが出来ない。火が出そうなほど恥ずかしいのに、何故か眼前が霞むほど泣きそうな自分がいた。少女のやや伏せがちの長い睫毛に釘付けになる。床についた行き場のない手で畳をかりかりと掻きながら、息が詰まったままの彼はゆっくりと手を動かし、甘えられるのを受容するように頬を撫でた。親指の腹で眼元を優しくすりながら、指先では手触りのよい黒髪を透く。そうして何度か触れている間に、とうとう絆されたか、心底穏やかな顔で唇を動かした。)
よ! ……よし、よし。いいこいいこ、禰豆子ちゃんはほんとかわいいねぇ……(“合ってる? 俺間違ったことしてる?”この状況自体に既に思考は追いついていないが、硬く閉ざした眼元にありったけの熱を湛えながら、よく暴れずに持ち堪えているものだと思う。きっと少女の穏やかな拍動の音が自分を律しているのだろう、辛うじてそう自己分析しておいて。
( よしよし、と自分を可愛がる彼の手と言葉 。
鬼となり 心が凍て付こうとも 、
彼女の嬉しいという感情は消えていなかった様 。
本人に自覚は無いが、感覚として 胸の内の高鳴りを
彼女が感じている事に変わりは無い 。
吐息が聞こえる程の距離にいる彼の方へ桜色の瞳を動かすと 、
此方を 熱っぽい瞳で見据える彼の姿。
視線が 絡まる 。
人間を見る鬼の瞳ではなく 、 尊い存在を見る様な瞳で 。
滅多に表情の変わらない彼女であるが 、
彼の手へ頬を押し付けながら 小刻みに動く 竹筒の口枷 。
双眸をゆっくりと細め 、 眉を垂らし 笑みを 零す 。
柔らかい 、 春風の様な 優しい笑みを 。 )
(妙に硬くて分厚いだけの触り心地だって上等ではない自分の掌に顔を寄せてくる姿が、どうしようもなく愛らしくてしょうがない。こんな事になるのならもう少し手入れとかしておけばよかった、なんて取り止めの無い瑣末事がぷかりと浮かんでは消えていく。なるべく繊細に、力を加えぬよう、細心の注意を払いながら触れているが、もし不快になったらどうしよう。--畳を掻く手を硬く握りしめる。)
今日は、どうしたの? こんなに近付いてくれるなんて……あ、嬉しいことこの上ないんだけどね? 体調悪いのかな、とか……不安なことでもあるのかな、とか……思っちゃってさ。
(そう訊ねる少年の方がいっとう不安げな眼差しで彼女を見つめている。この距離感、もはや寝惚け眼で見ている白昼夢か幻としか思えないが、もし現実なら、突き放される前に突き止めたい。自分みたいな情けない男に甘えてくるなんて、きっと価値観がひっくり返るくらいとんでもない悩み事でもあるに違いない。卑屈も絡めた理論を胸に抱きながら、弱々しく笑って。)
( すみません 、
週末忙しくて お返事は週明けになりそうです .. 。
中途半端なお返しをしたくないので、
ご理解頂けると嬉しいです .. ! )
((お気になさらず!
むしろものすごく丁寧に考えてくださってめちゃくちゃ嬉しいです。
待ってますので、おからだに気をつけてください〜!))
( 彼女の脳内に常に流れている言葉。
" 人間は皆お前の家族だ、人間を守れ。 "
鬼である彼女が心を保ち続ける上で手助けとなった 、
鱗滝の暗示 。
その暗示が頭を過る度 、 小さな 少年や少女を思い浮かべてしまう。
誰だか思い出せないが 、 何処か 自分に似た 幼い子ども 。
何故か 人間と重ねてしまうからであろうか 、
どうも姉らしい動作をしてしまいがちになってしまう 。
目の前にいる青年も例外ではなく 、 彼女が守る 可愛がる対象なのだ 。
彼がそれでも自信なさげに視線が下がり気味なのを不思議気に見据え続ける 。
彼女に自覚がないからこそ 、 彼の様子が気になるようだ。 )
( 大変お待たせしました .. !
改めまして 、 よろしくお願い致しますね 。^^ )
(じっと見つめられているのは理解しているが、どうにも先程の言葉のあと咽喉を衝いて声が出てこない。互いの呼吸の音が嫌に強調されて聴こえ、緊張感が増した。何の手違いか少女の頬に触れたままの指先が震え出した時、漸く彼女が意思疎通の術を真面に持たないことを思い出す。自分の姦しい拍動音ばかりに気を取られていたが、彼女の意志を知るならば音を聴くのが手取り早いではないか。瞳を閉じて視覚を取り払い、じっくり時間を掛けて耳を澄ます。聴けば聴くほど、矢張り強い同情と庇護欲が湧き立つ、健気な心音に、彼の手はまたも自然と少女の髪を掻き撫ぜていた。)
なぁ、不思議だったんだけど、禰豆子ちゃんはさ、ずっと誰かを守りたがってるみたいだ。前は炭治郎の事だけだと思ってたけど、他人も含めた全員か……? 炭治郎と禰豆子ちゃんの音を聞いてると心配になってくるよ。(滑らかな通りのいい髪は、指は通るたびに香りたつような感じがする。まるで燃え上がった炎のような毛先も、この華奢な体に流れていれば優美に見える。如何にも少女然とした姿の彼女が、歳にそぐわない音を鳴らしているのを見るたび違和感のようなものを感じていた。)
俺は確かにすごく弱いけど、それでも好きな……あー、んー、女の子に無理はさせたくない。だから、禰豆子ちゃんのことは俺が守りたい。気持ちだけでも分かっててもらえないかな。
((こちらこそよろしくお願いします^^
良いぜんねずにしましょう!!))
( 彼女が守るべきもの。
それは、この世の人間全て 。
鬼を退け、 身を挺して家族である人間全てを守る。
それが 、 彼女のやるべき事 。
しかし 、 目の前の彼はそれが心配だと言う 。
「心配 」。 それは兄が良く自分へ向けてくる感情であり 、
取り乱した表情で自分に声を掛ける兄の姿が思い浮かぶ 。
眉を下げ 、 自分を割れ物を触るかの様な優しい手で触れる
目の前の彼と重なって ___ 。
それでも 、 そんな自分を守りたいという彼 。
否 、 自分は人間を守る役割がある 。
失ってしまった大切な弟たちを忘れずにいる事もあるのか 、
大切な人をもう失いたくないという彼女の意思が其処にはあった 。
ならば 、 と 彼女は 彼の両手を握る 。
鬼特有の尖った爪で傷つけぬ様 、 優しく 。
そう 、 互いに守り合っていこうと 。
彼女はそれを伝えるべく 、 手の力を強めた 。 )
(じっとこちらを見詰める儚げな桜色の瞳には、今は薄められていようと鬼の烙印に近い縦筋が窺える。彼女は鬼で有り、只の人で弱者を究めたような自分が護るなどと云うのは無理のある話かも知れない。しかし例え再生するとは言え、この小さな少女を無数の死の危険に晒す事はとてもではないが耐えられないことだ。)
……え?(硬く閉ざしていた目蓋を薄く開いた。彼女の頭を労わるように撫でていた手も、自身の抑止力となって畳を掻いていた手も掬い取られ、温もりのある華奢なてのひらに包み込まれる。鋭利な爪が肌を傷付けない様にする為だろう、慎重な動作をしていた指先に、ふっと力を込めて握り込まれた時、心臓の脈動が一際大きく耳を衝いた。)
い、いやっ……! これはもうっ……結こ……っ! ……ぜ、絶対禰豆子ちゃんのことは守りぬいてみせます……!(手を握り合っている、この距離感、その事実にまた改めて愛情の発作が顕れそうになるが、すんでのところで呑み下す。それでもさりげなく手を抜き、外側から少女の小さな手を握り込みながら話しているのは流石と言ったところではないだろうか。
……ふん。
( にこ、と双眸を閉じて笑った彼女。
彼が言いかけた言葉は分からなかったが、
彼の意思の強さは 、 肌を通じて理解ができる。
大きな声や言葉ではなく 、 意志の強さを感じとって。
彼の弱々しい背中を何度も見て来た 。
逃げ惑い 、 生存を第一と考えて行動する彼は 、
訓練を重ね続けた目の前の彼と違って 。
自分を可愛いと褒めてくれ 、
守ると言ってくれている彼を守りたいと強く願った 。
失いたくない 、 と 夜の月明かりに照らされながら 、
彼女は瞳を開け 、 彼の手ごと 自分の手を胸元へ押し付けた 。
神に願う様に 祈りを届けようと 。)
(睫毛の映える瞳で朗らかに微笑んで見せた少女のなんと可憐なこと。けれど月影を背にしている為もあってか、何処か浮世離れした妖艶さがある。)
……え!!
(思わず跳ね上がった声を上げた。肩が思い掛けぬ出来事に強張った。握り込み合っていた手ごと柔く引かれ、麻の葉文様の重なり合う古びた布地に押し付けられると、少年はぼんやりしながら瞳を瞬かせる。指先から伝わる強調された脈動、血流の巡り、細胞の畝りまでが鼓膜を振動させて刺激した。
“ ていうか俺は、何だかんだ順応してたからじつに今更だけれど、この距離感は流石に耐えられるはずがない! ”
俄かに呼吸が速まる。常中が乱れているなあとか、そんな瑣末事は殆どが意識の外だった。)
さ、さあ、ねね、ねずこちゃん! いっぱい話したし、もうそろそろ眠たくなってきたんじゃないか!? 寝よう、夜だし、なっ! うん!
(“ あと炭治郎がそろそろ戻ってきそうで怖い! ”
彼はなるべく手荒にならぬよう細心の注意を払いながら少女の胸元より腕を引き抜くと、才能と云わざるを得ない俊敏な所作で己の羽織りを剥ぎ取り、少女の肩から勢い良く被せた。そのまま冷や汗の伝う真っ赤な顔で苦しげに笑ってみせて。)
……?
(彼が目の前で慌てている。
恥じらいの感情は奥底に押し込まれた今、
彼の恥じらう様子がまるで理解出来なかった。
彼の表情とは打って変わって、
人形の様に硬直したままの表情。
そのまま 彼女は理解出来ていない意思を
行動で表す様に小首を傾げた。
その様な動作をしている最中、
彼の羽織りが自分の肩へと掛けられた。
彼のこの「羽織りを掛ける」という行動は、
自分を心配してのことなのか、と納得した。
然し、目の前で息を荒げ、真っ赤な顔で
自分の前に居座る彼の方がよっぽど心配される
べきではないのか、と。
彼に掛けられた羽織りと共に自分の羽織りを脱ぎ、
彼の肩へと掛け直して遣る。
彼ほど素早い動きではなかったが、
ふわりと彼の鼻を 彼女の香りが掠める程
優しく 、 軽やかな動きで。)
((ごめんなさい。今日は多忙でお返事出来ません!明日お返事します!
それとそろそろ詰まってきたので、場面変えてみましょうか? 何かお望みのシチュなどがあれば是非教えてくださいね^^))
(( 大丈夫ですよ。
報告ありがとうございます。^^
そうですね…、
主様はアニメのみとのことだった気がするので、
当たり障りの無い「夜道をお散歩」とかいかがでしょう?
ねずこちゃんをするのが初めてですので、
あまり良い場面の提供を出来ずに申し訳ないです…(泣)
いや! 俺は全然大丈夫だけどね!? ……女の子は夜、すぐに身体を冷やしちゃうから。気にしないで、そうしてて。
(人の好い少女が、あわや己の羽織りごと取り去ろうとするので、半ば慌てふためきながらも手をやんわり抑えて押し留めた。この優しすぎる穏やかな音色も、過ぎれば毒になりかねない、と火照った頬を仰ぎながら思う。親が子に眠れ眠れと宥めるように、少女の肩をなだらかに何度か撫でたら、彼はゆっくりと膝に手を置いて立ち上がった。
畳を踏みながら近づく先は、少女が入って転がってきた箱だ。横転した姿のそれを元に戻しておくと、蓋に手を添えながら少女を振り返る。)
……禰豆子ちゃん、ありがとう。誰かに気遣ってもらえるのって、こんなに嬉しいんだなあ。それが、きみなら。
(流石に小っ恥ずかしいので全て言い切るだけの胆力は無かったが、愛しむように少女を見ると、“さあお入り”と声を掛ける。兄の元へ運んでやろうという心算なのだろう。鬼である少女が人目に付きやすい廊下を無防備に彷徨うのは避けるべきだから。)
((お待たせました。
その事なのですが、実は先日コミックスを購入しまして、17巻までの内容は網羅済みです!禰豆子ちゃんの体質の変化なども承知しています。お伝えするのが遅れてしまって申し訳ないです^^;
夜道を散歩ですね、ではこれを締め括ったらそうしましょうか!))
…!
( 自分の羽織りごと彼に掛けようとした手は、
彼の手によって制止されてしまった。
彼女は、彼の表情を見て 無理矢理する様な
動きはせず、大人しく 羽織を着たままに。
表情に表れやすい彼の感情は、
正に鬼である彼女も理解出来る程で。
嬉し気に言葉を紡ぐ彼の姿を、
大人しく桜色の瞳で見据える。
嗚呼、臆病な彼はこれ程までに___。
何時も収まっている自分の箱。
入る様に催促する彼を一瞥しつつも、
四つん這いで箱に近寄る。
その姿は、みるみる内に小さくなり、
気付けば、彼女の背丈は箱に入る様な大きさに。
箱に入る時に上げた顔は、
竹筒の口枷が無く、首から垂れ下がっていた。
そんな彼女は、口を開いた。)
よ よか 、 よかった ねえ。
あり がとう 。 いのすけ 。
((お忙しい中、有難うございます。^^
何と…!!!それでは早速…笑
展開も凄く面白かったので、共有出来て何よりです!
では、続きもよろしくお願いいたします。
((お返事物凄く遅れてしまって申し訳ないです!
もう暫くしたら落ち着きますので、何卒ご容赦頂けると嬉しいです><
どんどん喋っちゃってください! 幼く喋る禰豆子ちゃんかわいいよーッ!))
(( 全然ゆっくりで大丈夫ですよ~!
落ち着いた頃で構いませんので、どうぞ焦らず。^^
ふんふんねずこちゃんも可愛かったんですけど、
おしゃべりする方も可愛いですよね…!!!
(少女が促した通り素直に縮み、箱の中へと潜り込むのを見届けると、そっと扉に手を掛けた。閉ざそうとしたとき、不意に中にいた少女の姿が目に届く。咬んでいた竹筒が零れ落ち、ちいさな犬歯の垣間見える小振りな唇が動くのをゆっくりと眺めた。鈴が鳴るような可愛らしい声が告げることを、微笑ましくにっこりと笑って聞き届けてから、やがてがっくりと膝をついて項垂れた。)
伊之助じゃないよぉ。俺は善逸だよぉ……ぜ・ん・い・つ。でも禰豆子ちゃんだし、伊之助と間違われても幸せだあ〜。
(擡げた少年の顔は、太眉をハの字にしながらも頬を染めて、でれでれとしているのだからやはり惚れた弱みというものは深刻だ。「こっちこそありがとうね」と顔を見合わせて呟くと、そっと扉を閉じ、もたもたと箱を持ち上げる。両腕でしっかりと抱きかかえながら、すこし弾んだ足取りで少女の兄の元へ向かうのだった。)
((ヒーーッ物凄くお待たせしてしまってごめんなさい。すこしばかり遠出をしておりまして……やっと帰りました><
勝手に締めさせて頂きました! 提案くださったように、次はお散歩で行きましょう〜!))
((上げておきます〜!))
( 数多の星が散りばめられている透き通った夜空。
すっかり夜も寒くなってしまっている今、
月明かりがお屋敷を照らし、庭を照らす。
物音一つしない深夜なのにも関わらず、
お屋敷の庭には 、 皆が見慣れているであろう人影。
_____否 、 鬼影 ?
庭と共に月明かりに照らされている彼女は、
空に手を伸ばしながら、空を見上げ続けている。
そのまま、小さく飛び跳ね 必死に手を伸ばす。
そう 、 今にも届きそうな星に向けて 、
彼女は飛び跳ね続けていた。 )
(( 遅れてしまい 、大変申し訳御座いませんっ 。
どうやら 見落としていた様で…!
またあらためてよろしくお願いいたします。^^
はあ……星空の下で手を伸ばす禰豆子ちゃん、懸命でかわいい……可憐で絵になる……。
(少女が元気に飛んで跳ねて、目の前にあるかのような光り輝く天球へと迫ろうとする姿を、少し離れた楓の根元でうっとりと眺めていた。夜光に照らされ黯然としている訳ではなくとも、せめて吹き付ける木枯しが冷え込んでいないか用心しつつ、彼女の好きにさせている。
彼女は独自に成長を遂げ、日光の下に躍り出ることが出来るようになった。なのでわざわざ以前と同じく真夜中にこっそり忍んで抜け出さずとも、燦々と陽光が照り付ける街中を連れ立って歩き遠出するのでもよかったのだが、そもそも腕をへし折りろっ骨へ盛大に亀裂を入れてしまった自分は心優しい看護婦達に監視の目で見られている為外へ出ていけない。そういう訳で、試しに真夜中、小さな箱の中へとお誘いをかけてみたが、どうやら功を奏したようで何よりである。)
禰豆子ちゃあーん、お星様は気に入ったー?
(おもむろに、三角巾で吊っていない方の健常な右腕を振って呼び掛けてみる。どうせ形だけの逢瀬なのだから、手の届かぬ絵画を愛でるだけでなく、彼女のように実際に近寄ってみたい。石畳を踏みながら背を追えば、にっこりと人の好い微笑みを浮かべてみせて。)
((いえいえ!こちらも遅刻しましたのでおあいこということで!
先ロルありがとうございます、宜しくお願いしますね〜!))
( 手を伸ばし、今にも届きそうだと感じていた最中、
背後から聞こえる彼の嬉し気な黄色の声。
月明かりに照らされている艶やかな髪を靡かせつつ 振り向くと、
声の色のままの彼が 此方を微笑まし気に歩み寄って来る 。
見慣れた姿ではあるが 、 負傷だらけのボロボロな姿の彼が 。
治療が施された箇所を見据えて暫く眉を下げ 、
心配げな表情を浮かべるも 、彼の顔を視界に捉えた途端、
ぱっと花が咲いた様に表情が明るくなり、
彼と同じく石畳を踏みながら近寄った 。
月の中に居る兎の如く 、 軽やかな足取りで 。
歩み寄ったことで彼との距離が縮まると 、
足を止め 、 一度空に輝く星を一瞥し 、 彼へと視線を戻す。
自分の胸の中の感情を言葉で表す様に、
相も変わらずの拙い幼げな言葉を彼に紡いだ 。 )
ぜんいつ 、 ほし いっしょ。 いっしょ 。
きれい、だねえ。
( そう 、 先ほどまで手を伸ばしていたのは 、 彼と星が似ていたから 。
周りは寒くとも 、 其処で明るく光り続ける月星は 、 彼と似ている 。
恥じらいという感情の無い彼女は 、 その思ったままを彼に伝えたのだ 。
人間でも伝え難いであろうその言葉を 、 鬼である彼女が口にすることが 、
何処となく奇妙に感じても可笑しくない 。
然し 、 彼女の鬼特有の牙を見せながら柔らかく笑う笑顔を見ても 、
そう感じ続ける者はいるだろうか。 )
(彼女が自分をかの猪頭と勘違いする事も減り、きちんと名前を呼び掛けてくれることに胸が高まりを見せた。少しだけ舌ったらずで、女の子らしい軽やかな声が真綿のように鼓膜に浸透してゆくのが快い。)
へ? 俺が星?
(でれっと簡単に鼻を伸ばしていた少年は、彼女がぽろりと溢した子供のように辿々しい言葉の意図をかみ砕くと、拍子抜けしたようにぽかんと口を開けた。ちらりと、彼女越しに大空を占める無数の天体を見渡してみる。確かに恒星が放つ輝きが黄金色ならば、この髪や瞳とも似つくかもしれないが、あのように壮大なものと並べられるといまいちピンと来なかった彼は、”んん〜?“と首を傾げた。)
きれいって……なに言ってんの禰豆子ちゃん、きみの方がよっぽど綺麗だよ! 俺が星なら禰豆子ちゃんは月だね、俺なんかよりよっぽどきらきら輝いてて、優しい光だからさ。
(彼女が大真面目に言っていることは理解している。どこまでも無垢な赤子のような純朴さを持つ女の子だ、兄と同じく嘘とか御世辞とかは無縁だろう。けれども世俗にまみえてしまった自分ではその真っ直ぐな言葉に思うように向き合えない。少し照れたように頭を掻くも、はぐらかすようにその指先を星の欠片ではなく、ひとつの大きな惑星へ向けた。彼女の背で煌々と輝く神秘的な輝きを瞳に映して。)
ぜんいつ、きれい きれいだねぇ。
( 彼が否定しようとも、目の前の彼女は撤回せずに
聞いているかも心配になる程に再度同じ事を口にする 。
彼女が思っている事は紛れも無く事実で 、
彼女も彼の言葉を聞いても気持ちが変わることはなかった。
だからこそ 、 彼女は再度彼を褒めたのだ 。
彼の、冷えきっている無事な方の手を両手で掬い取ると 、
優しく両手で包み込んで温もりを伝達させた 。
彼女は双眸を細めつつ 、 また笑った 。)
ぽかぽか、だねぇ 。
ぜんいつ 手 ぽかぽか 。
(( 仕事が年末に向けて忙しくなってきているので、
お返事にお時間かかってしまう事が多くなるかもしれません…。
なるべく頑張りますが、把握して頂けるとありがたいです…!;;
好きな絡みだったからまた見たい…!
支援上げ
(( あけましておめでとうございます。
お忙しい様で 、 お話は終わりとなってしまいましたが、
御相手して頂けて、とても幸栄でした。
とても楽しませていただきました。
短い間でしたが、楽しい時間を有難うございました。
またお会いできましたら、よろしくお願いいたします。