「SAND FALL STAGE」の掲示板です、雑談やイラストの投稿などにお使いください。
また、部屋立ての報告もここで行います。
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部屋を立てました。
部屋を立てました。
部屋立てしたかもしれない。
部屋を立てました。
梅干しを食べて( `ᾥ´ )の顔になるヴィハーン
あと何時ぞやの絡みの時のAncianoくんです。
部屋を立てました。
部屋を立てました。
@二十九日の夜
その容姿で梅干し駄目なの可愛らしいな…
描いていただけるの嬉しいです!ありがとうございます!!
所持武器とか細かい点を幾つか改正しました((小声))
部屋を立てました。
@通りすがりの猫面セイバー
確認しました、問題ありません!
部屋を立てました。
グレンさんと絡んでいた内心もの凄く性癖ドストライクだったのでつい()
いろいろ違うかも知れません落書きイメージですすいません()
か わ ゆ す !!!!(爆死)
@ピーナッツ
本当は!!
び、せ、い、ね、ん
の予定だったんです()
ウオア、綺麗に描いて頂いて、ありがたい…!
部屋立て
部屋立てしたかもしれない
(3℃向けのレポートです)
軍事基地跡地戦力偵察結果
偵察員 1stセクション所属 Dagger
偵察日時 0107/--/--
基地外周及び400m上空から偵察を行った。その結果認められた結果を下記に記す。
・哨戒ロボット 基地外周から広範囲で確認できた基地近辺の防備にあたるロボット。個人火器相当の装備が認められるが実際の火力は不明。
・侵入阻止ロボット 若干の風化が見られる通用口(便宜上こう呼ぶ、座標は添付ファイル参照)から確認できたロボット。体高3m弱、人型。装甲はオリーブドラブに塗装されており右腕部に大口径ガトリング式機関砲(推定口径20mm)を装備。哨戒ロボットより装甲、火力両面にて大幅に勝ることが予想される。
・対空砲 上空から偵察を行った際に確認。時速500km/hでの飛行においても正確に照準され続けた。
総じて軍事基地跡地の戦力には経年劣化が見られず、攻略の難易度としては自警団前線拠点を遥かに上回るものだと考えれる。
また、数メートルの侵入でも侵入阻止ロボットが対応し、速やかに隔壁の閉鎖と警報の動作が認められたことから基地内の全てのロボット、基地システムは同一のネットワーク下にあり潜入作戦も難しいと考えられる。
Cattleyaちゃんがαからβに症状進行してしまったので、それに伴い一部設定と使用武器の追加を致しました!!!不備等が無いか確認を宜しくお願い致します!!
【軍事基地跡調査結果報告書】 報告者: Stage Up 第2特殊部隊所属 Mia=Glacies
第2特殊部隊チーム3所属:ミア=グラキエースより、昨日単独で実施した軍事基地跡調査に於ける結果報告書並びに記録映像を提出。
報告内容は以下の通りである。
_______________________________________________________________________________
軍事基地内に足を踏み入れ、初めに遭遇するは全長3メートル弱程の一機のロボット。それはオリーブドラブに染色された装甲と、右腕部に巨大な六本の砲身を持つ機関砲が装備された巨躯であった。
対峙した瞬間に此方への本格射撃を開始したわけでは非ず。威嚇射撃と警告通達のみが行われた。
しかし、警告を無視し領域侵犯を行うと同時にそれら”は此方への本格的な攻撃を開始する。
軍事基地内にサイレンが鳴り響くと同時、基地奥部より無数のロボットの存在を確認。初めの一機とはまた違う種のロボットである。銃火器のようなものを装備したそれらは初めの一機より大きさは劣るものの、明らかな脅威には成り得よう。
此方の攻撃は打撃を与えるどころか、掠り傷一つでさえ付けることは叶わず。構築された装甲は頑丈、強固なものである。
一度侵入すれば、退路を断たんと侵入口が閉じる構造にすらなっていた。
軍事基地跡は無数のロボットの蔓延地帯だと考えられる。
また、対空砲撃機能もある模様。
人間の気配は一切せずしてロボットの活動が活発に行われていることから、それらのロボットは“無人機”と推定する。
また、我々の都市で開発される超技術品の素材や造り、性能と比べるからして、旧文明下での産物であると推定。しかし、旧文明という肩書は意味を成さない程の技術力が見受けられる為、“あくまでも個人的見解”である事を念頭にしてこの結果報告書を読んで頂きたく。
侵入者と判断した者を駆逐せんとする無人機のプログラム、プロセス、エネルギー源等は不明。
_______________________________________________________________________________
これらの事から単独、または極少人数での軍事施設跡地での実施調査は困難であると提言。並びに、仮にも実施調査を大々的に行う場合には的確な人員編成と、超技術下で作成された装備も惜しみなく使用する事を強く推す。
@柑橘系
設定更新確認しました、問題ありません!
そして、部屋を立てました。
SU 本部のラウンジとかダイニングの所にさりげなくこういう周囲を見渡せるテラスがあったらなっていう()
『泥の小話』
これは、始まりの前のお話。
「泥~~お使い頼んでいい~~?」
『メチャクチャメンドウデアル~』
泥は、アーサーの自宅の一角(泥専用のスペース)のシリンダーから少しだけ身を乗り出して言った。どこか機械音声じみた高音の声の否定に、アーサーは間抜けな文句の声を出す。
「えーーー。いいじゃーん」
『イヤデアル~』
これ以上の議論は不毛であると、またシリンダーの中で揺蕩おうとした泥に、アーサーは手を打って再度言葉を紡ぐ。
「行ってくれるなら今日の夕飯は良質な土と濾過水にしようと思ったんだけどなー」
『クワシクハナシヲキカセテホシイ~』
泥なので割と単純である。というよりも、泥は思考を殆どしていない。間の伸びた言葉も、シリンダーの中で揺れてる現在の行動も本能的に行っているだけなので、どちらかというと動物の生態に近いこともあり、単純な選択をしているのだ。
アーサーは簡単なお使いを頼む。
「SUの俺のロッカーに眼鏡を忘れたんだ。取ってきてくれないか?」
『ホウシュウ、ハズムカ~?』
シリンダーの口より身を乗り出して揺れる泥。その様はまるで駄々をこねる子供のようである。
「良質土、濾過水じゃ駄目か?」
『モウヒトコエ~』。パワフルな駄々をこね始めた。
「しゃーねえなー、明日は家の外で水遊びでもするか!」
『オツカイ、マカサレヨ~』
「っしゃ!」とアーサーは泥が顔を覗かせるシリンダーを持ち、玄関へと向かっていく。そうして家の前まで出ればシリンダーより泥を外に出した。泥は目の前でぶるぶると震えたのち、アーサーを見上げるようにして蠢いた。
「お使いの内容を復唱!」
『ギュウニュウヲカウ~』
「全然違う……」
『ウソデアル~。キチカラメガネノカイシュウ~』
「よし、行ってこい!変なやつからお菓子貰っても着いていくなよ!寄り道も禁止な!」
『イサイショウチ~』
ぺったん、ぺったん。と音をならして泥は基地方向へと進んでいく。その後ろではアーサーが手を振っているが、泥は前に向かってぺったん、ぺったん、ぺったん、ぺったん。
曲がり角を曲がったところで大通りに出る。
異能症が世界中に蔓延して幾らも経ってはいるものの、サンドシータウンは比較的安全な街である。その証拠に通行人は泥が動いてるのを目撃して驚嘆したり、距離を取ったりと警戒しているが、街の一人が「アーサーんとこの泥じゃね?」と言うとその警戒も解けた。SUであるため、少なからずアーサーは街に顔が知られているし、容姿と普遍的な性格も相まって嫌われていることはあまりない。加えて泥も、一部の住民からは「愛くるしい」「ぶっちゃけ可愛い」「むしろアーサーより好き」「アーサーの方がおまけ」「もう泥だけでいい」と言われるレベルで好かれている。その夜アーサーは泣いた。それはもうアーサーがオアシスになるほどに。
というわけで愛されている泥はそんなことを知るよしもなく相変わらずぺったん、ぺったん。泥は進む。ぺったん、ぺったん。
そしていつもアーサーが使っているショートカットルートに入ってしばらく進んだとき、目の前に猫が現れた。砂色の毛の野良猫だ。流石に野良猫は動く泥を知らないため、凄まじい威嚇をしてくる。
(翻訳開始)
『にゃんだテメー!動物……?え、マジでにゃんだ!?』
『泥である』
『泥』
『貴殿に危害を加えるつもりはないので通して欲しい』
『え……こわい……』
『怖くない』
『いや近付くにゃ!怖いから寄ってくるにゃ!』
『我々は友達である』
『というか泥って喋るのか!?』
『喋るのである』
『ふしゃー!絶対、新種の変にゃのだろ!』
『アバウトな分類をされた』
『とにかくここは通さにゃい!』
『ふむ。では仕方ないので友好の証に物真似をしよう』
『いきなりにゃんだこいつ!』
『一発芸、三の倍数で爆発する泥』
『えっ』
『いち、に、さん!』
(翻訳終了)
泥は爆発四散した。その音と爆裂に驚いた猫は一目散へどこかへ行った。また凝縮して、泥は進んでいく。
ぺったん、ぺったん。
ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん。ぺったん、ぺったん。ぺったん…………。
…………、
…………、
…………。
『メガネトッテキタ~』
「おかえり!庭に土と濾過水置いてるぞー」
『アリガタシ~』
そう言って泥は眼鏡を『大量に』取り出して、一目散へ庭へ向かう。
アーサーは頭の上にハテナマークが出るのを感じながら、泥に質問をする。
「泥、なんでこんなに眼鏡あるの?俺の眼鏡は1個なんだけど……」
『?』
とりあえず、という形で泥は土に覆い被さりながら、
『キチカラメガネヲトッテキタ~』
「は……?……まさか!?」
そう、そのまさかである。泥は基地から『全ての』眼鏡を取ってきたのだ。前述の通り泥は単純な性格である。それゆえに眼鏡を回収することばかりにリソースが割かれてしまい、アーサーの眼鏡だけでよかったのに、基地内の全ての眼鏡を回収してしまったのだ。おっちょこちょいという次元を越えている。しかし泥なので仕方がない。泥なので許して欲しい。泥なので。
「うわ!めっちゃ苦情のメッセージ来てる!?くそ、とりあえず軽く洗って、拭いて持っていって謝って……100個近くあるんだけどー!?」
アーサーはこれ以降、泥をお使いに送ることはなくなった。
泥はというと、
『ツチ、ミズ、オイシイ~』
呑気なものである。
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全世界の泥ファン待望の泥の小話です。泥のファンっているんですか?泥のファンってなんですか?
あとこれにあたりアーサーの設定の泥の部分に追加と修正を加えました。ご確認お願いします。
@ヤマダ
設定更新確認しました、問題ありません!
泥、とてもいいと思います。
そして、部屋を立てました。
部屋を立てました。
本日はイベントです、SUの方は【タワー】3℃の方は【石樹海】に入室をお願いします。
部屋を立てました。
部屋を建てたのかもしれない。
エヴィ・イェシカの使用武器を少々追加させていただきました、御査収願います。
@Shhhyou
設定更新確認しました、問題ありません。
部屋建てます。
あの…内容が自分好みで好きなんで、一般人で参加したいのですが、職業はどうしたらいいでしょう…?後、余り仕事で顔出しが難しいのですが…駄目でしょうか?
@直矢
問題ありませんよ、職業は世界観的に不自然でなければどのようなものでも大丈夫です。
返信ありがとうございます…。設定がちゃんと固まり次第募集の方に投稿します…!
部屋を立てました。
部屋建てたでござい!
Heterochromia
お部屋建てでござい!
部屋を立てました。
部屋を立てました。
部屋を立てました。
アーサーの設定を一部変更しました。
お手数ですがご確認をお願い致します。
@ヤマダ・アーサー
設定更新確認しました、問題ありません。
そして、部屋を立てました。
部屋を立てました。
・背が低かった頃の話です。深夜テンションで書いたため文がガタガタです、お許しを!
とある路地にて男に刃が突き立てられる。その男は足元が消え去った感覚と背の違和感を覚えた。思わず振り返ってみればそこにはボロ布を右腕に巻いた年若い少年がいた。慣れている…と感じた、同時に自らの命があと少しで終わることも。その少年の縦に割れた瞳孔からは特定の感情というものは伺えない。これが少年にとっての仕事なのだろう、こんな事この街では珍しくない。だが俺がこんな目に遭うとは、まるで考えもしなかった。何もしていないはずだ、俺は。
「よくやった。あとは俺らだ、ガキ。」
少年は足元の男に興味を示すことなく、路地の向こうから現れた数人の男達の指示のままこの場を立ち去った。
刃についた血を拭き取り鞘に納める、そんな動作は手元を見ずとも出来る程手慣れたものだ。自分の寝床への道を地図を見ずに歩けるのと一緒、何も難しいことはない。
迷路のような不規則な道を歩いていけば、建物と建物の間に布のような何かが積まれている。さあ、帰ってきたぞ。一枚の布を捲り上げ、木枠で寝台のように模られた隙間に体を滑りこませていく。ぎしり、と軋みはするもののここはしっかりと自分を支えてくれる場所だ。
右腕に巻かれたボロ布を解いていけば、その先にあるのは大きな切り傷だ。血の固まった粘りと体液の微弱な光の反射、そして急に外気に晒され驚いていいるものが一つ。
少年は指先でそれをつまみ上げ、口の中へと放り込む。歯で潰せばぷちりと心地よい食感がある。…今日は一匹だけだった。運がいい。
「…パン食いて…」
無意識ののうち腹の具合に言葉が漏れた。こんな虫一匹では腹を満たすどころか空腹への呼び水だ、だがこの一匹がなければまた歩き出すこともできないかもしれない。なんだってそういうもんだ。未来のことは分からない、今苦労したって無駄かもしれない。
左手でダガーの柄を掴んだ。自分には何の後ろ盾もない、明日を迎えられるか誰に聞いても分からない。それでもと、…それでもと言うだけ無駄かもしれない。
暗い布の隙間少年は見えぬものに怯えていた。何者にも見えぬ者、見られぬ者、この街のありふれた死体と化す運命にあったそれの四肢には、確かに小さな変化が起きていた。
部屋を立てました。
seekの容姿を、ぐずり男子メーカー様で作ってみました…えっと、一応報告しておきます…
部屋を立てました。
なりきり参加者で雑談を行うための掲示板です。利用規約及び社会の基本的なルール、マナーをお守りください。愚痴スレッドの作成は一旦禁止とさせていただきます。
異能症進行に伴い、エヴィ・イェシカの設定を追記修正させていただきました。御確認お願いします。
@Shhhyou
設定更新確認しました、問題ありません。
そして、部屋を立てました。
部屋を立てました。
部屋を立てました。
ソレイユちゃんの設定を更新しました。ご確認お願いします。
@セレナーデ
設定更新確認しました、問題ありません。
そして、部屋を立てました。
大人が五人ほど満足に寝れる空間。灰色の漆喰で構成された壁は、所々ボロボロ。亀裂からは時折虫が湧いたり、鼠が入ってくる。縦横十センチメートルのスクエアの穴。それが、この部屋の唯一の窓。この家の唯一の窓。戸口も一個。
それ以外は何も無い。
外に出た事は無かった。戸口の外へ出ようとすると、母様と兄様に引き留められたから。
一度も外に出た事が無かった。
『Olivia。小サな小さな、可弱いOlivia。常に正しさを。間違えてはダメ。些細な溝は、すぐに膿を生み出してシまう。清廉潔白でありなさい。純粋無垢でありなさい。健全な心を持ちなさい。悪人になってはいけない。正当性を持って、善人になリなさィ。優シい人でありナさい。いつでも、正シイ人でありなさィ。』
母様がイエに居ない時は、兄様がイエに居て。
兄様がイエに居ない時は、母様がイエに居る。
母様が外から帰ってくると、いつもいつも血だらけ。けれどそれは母様のモノじゃない。
母様は決まってそう言って、自分を抱きしめる。苦しいぐらいに抱きしめる。
兄様が何処からか持ってくる本。その中から習う言葉。書き方も言葉自体も知っていたけれど、意味を何度見返したところで理解までは出来なかったのを覚えてる。
『母様。善人とは何でシょう。貴女の様に、誰かの血を浴びる人ですか。鉄錆ノ匂いヲ香らせながら、抱き締める人ですか。』
ある時聞いてみた。
すると、凄く悲しそうに笑ってる母様がそこに居て。
兄様はその後ろで母様を睨んでいた。
『兄様。母様が動かないのです。いつもの様に血だらけなのに、いつもの様に私を抱き締めてくれないのです。』
戸口へ伸ばされた母様の手。繋がったままの腕とその下の身体は、いつも通り血だらけ。
けれど決して動かない。
『僕が殺してしまったからだよ。母様は死んでしまったんだ。Olivia、行こう。』
兄様に腕を引かれて、初めて外の世界へ出た。
小さな窓から見えた空は、とてもとても広かった。両手をめいっぱいに広げたって、全然足りないぐらいに広くて。
晴れた夜空は、凄くキレイだった。
『死んでしまったら、動かなくなるんですか。』
『消えてしまうんだ。悲しい?泣いても良いんだよ。実の母親が居なくなったんだから。殺した僕から逃げたっていいんだ。』
よく分からない。泣くとは何だろう。どうする事が、母様の言う正しイなのだろう。
初めて見た家の外の空の景色は、いつまで経っても覚えていた。
母様が死んでも泣かなかった。
なのに、新しい場所で一人になった瞬間、何故か目から水が出てきた。
水なのに、少しあつい。
いつか遠くで聞こえていた赤ん坊の産声を自分で出しているようだった。
寂しくて怖いから泣くんだと、兄様が教えてくれた。
悲しくても泣けないんじゃなくて、悲しいが感じないんだと察した。
兄様と母様は昔から知っていたみたい。
兄様の銀の髪が赤に染まっている。
兄様の血だった。
『Olivia。悪い事をしたら、悪い事が返ってくるんだ。だから優しい人で居るんだよ。優しい人なら、惨い死に方はしない筈だから。』
惨いが分からない。
兄様も、優しい人と言ってきた。
『ほら、行って。一人で走って、空を見上げて。この世界は広いから。』
兄様と手を繋ぐ事はあったけれど、背中を押されるのは初めてだった。
『一人で行くのは、怖いです。私は怖い事で泣けるのです。寂しくて泣けるのです。私は、一人では何も出来ません。』
泣けると言いながら、自分は別に泣くどころか泣きそうにすらなっていなかった。
『...... Te sei la mia possessione tutta la vita......、このあいだの本の中身。これからは、Miaだ。臆病で、寂しがり屋で、怖がりの君じゃなくなるんだ。ほら、行って。.........Mia。』
いつかの母様のように、凄く悲しそうに笑ってる。
自分にとって、多分母様も兄様も優しい人だった。
けれど、死んでいく。
よくわからない。
『優しい人は死なないのではないのですか。兄様、教えてください。』
動かなくなってしまった。
『兄様。』
動かなくなってしまった。
『..........................。』
一人になってしまった。